2022年度プログラミング演習A・B

第2回:MATLAB入門2

1. MATLABにおける行列

MATLABにおいて基本となるデータ構造は、行列(2次元配列)です。通常の数値や前回扱った1次元配列(数列、横ベクトル)も、次のコードから分かるように内部的には行列として扱われています。

xは1×1行列、yは1×5行列であることが分かります。

3次元配列、4次元配列、…も使用可能ですが、使い方が複雑かつこの授業では必要ないため、説明は割愛します。

演習1

0から1までで間隔0.01の数列がMATLABで何×何行列として扱われるかを確認してください。

2. ベクトルの使い方

2.1 ベクトルの作成

ベクトルは次のようにして作成します。

演習2

a:b:cの書き方でlinspace(0,pi,10)と同じベクトルを作成してください。

2.2 ベクトルの成分へのアクセス

ベクトルの成分へのアクセスは、次のようにvector(index)の形で行います。indexは0ではなく1から始まることに注意してください。

2.3 ベクトルに対する演算

ベクトルに対する演算には、行列としての演算と成分ごとの演算があります。これらの区別が必要な演算では、演算子の前にピリオドが必要です。ベクトルのサイズが適切でない場合はエラーになりますので、注意しましょう。

2.4 ベクトルのノルム

ベクトルの1ノルム、2ノルム、無限大ノルムを次のようにして求めることができます。

3. 行列の使い方

3.1 行列の作成

行列は次のようにして作成します。

3.2 行列の成分へのアクセス

行列の成分へのアクセスは、次のようにmatrix(i,j)の形で行います。iとjは1から始まります。

3.3 行列に対する演算

行列に対する演算は、ベクトルに対する演算と概ね同じです。

3.4 特殊な行列

以下では、特殊な行列の作成方法を紹介します。

演習3

以下の条件を満たす行列を作成してください。

第2回レポート課題

演習1~演習3に取り組んでください。